いよいよ本番を翌日に控えた前日、会場ではいたるところで慌ただしく準備が進められていました。
たまった雨水をかき出して駐車スペースを整えたり、校舎内では装飾づくりや出展の設営を進めたりと、それぞれの持ち場で懸命に動く姿がありました。
実行委員のメンバーだけでなく、当日運営を支える大学生ボランティアたちも、次々と会場に出入りしながら手を貸してくれました。
自分たちの企画の準備を進める合間にも、他のブースや全体の環境づくりを気にかけ、自然と協力の輪が広がっていきます。
声をかけ合い、助け合う姿のあちこちに、“ここから何かが始まる”という期待が漂っていました。
また、運営の安全を支えるために、マニュアルを作成し、当日の動きや緊急時の対応をスタッフ全員で確認する姿もありました。
一人ひとりが、自分の役割だけでなく全体を見渡しながら、よりよい場をつくろうとする気持ちを持って動いていたのです。
前日の会場には、準備の忙しさの中にも、確かなチームの一体感と、当日を迎える高揚感が満ちていました。
その空気の中で、「はじまる瀬」という名のとおりの“始まり”が、静かに、しかし力強く動き出していたようです。









はじまるしぇ実行委員・広告担当